アジアMBAに最短で合格する方法 -シンガポール編-

MBA受験は受験ではなく”就活”

MBA受験は俗にいう大学院の試験とは全く性格が異なるものと理解しています。というのも、大学卒業後に就業経験なく入学する一般的な大学院とは違い、MBAは基本的に一定年数の職務経験を積んだビジネスマンが受験するものであり、将来性のある若手のビジネスマンに高等ビジネス教育を施して、より成功するビジネスマンを輩出することを目的としているからです。

そのため、その受験の性格は、日本でいうところの”入試”というよりも”就職活動”というイメージの方が合致します(巷では、MBA受験は究極のAO入試と呼ばれているそうです)。MBAのビジネスモデルは、将来性のあるビジネスマンに対してより成功させる手助けをすることで、より良いレピュテーションを集め、より高い学費を稼ぐビジネスモデルだということを覚えておきましょう。

上記で述べたMBAのビジネスモデルを鑑みると、受験生がすべきことはテストで良い点を取ることよりも、過去の実績・リーダーシップ・資格等の要素をもとに、いかに自分が成功できそうかを入学審査官に対してプレゼンすることが重要、ということが分かります。以下では、私が受験したシンガポールMBAの受験を例に主な試験について解説していきます。

①TOEFL / IELTS:IELTSがオススメ。まずはOverall6.5を目指そう

シンガポールのMBAにアプライすることを前提とした場合、TOEFLなら100点、IELTSならOverallで6.5が最低ラインとなります。 実は、TOEFL100点はIELTS基準で7.0と言われているので、IELTSで6.5を目指す方が本当に楽です。 でも、この英語のテストってあまり評価に関係ないんですよね~汗 この英語のテストを通じて、面接審査官はアプリカントの英語力を見ているのですが、結局アプリカントの英語力は書類審査後のインタビューで大概はバレてしまうので、学校側もそこまで気にしていないようです。むしろ、相当点数が高くないかぎりアドバンテージになることはないので、TOEFL/IELTSには時間をかけず、次のGMATやエッセイ/インタビューに時間を注ぐような戦略を取ることをオススメします。ちなみに、英語圏の大学・大学院を卒業したアプリカントはありがたいことにTOEFL/IELTSの試験が免除されます(嬉)。

②GMAT:シンガポールMBAは600点がボーダー

まずGMATというのは、MBA(経営学修士)を取得することを目的としたビジネススクールに入学する条件として学校側がスコア提出を求めている試験で、ライティング(AWA)・総合分析能力テスト(Integrated Reasoning)・数学能力テスト(Quantitative/Math)・言語能力テスト(Verbal)の4セクションで構成され、満点は800点。平たく言えば、英語で国語(外国人にとっては英語)と数学を受験するような試験です。

この試験のヤバいところは、まず試験時間が約4時間であること。そして、コンピュータ上で試験を受け、後戻りができないことですね(あと受験料も$320と高いです、、)。そして、受験生を苦しめるのが、TOEFL/IELTSと違い1年間に5回の受験制限があることで、精神的に苦しくなるといったことです。私も出願の2週間前まで結果がでず、死ぬような思いをしました。。

そんな殆どのアプリカントが苦しむ試験ですが、ことシンガポールMBAを目指す場合は600点台(具体的には630点以上が理想)を取れば、ある程度の実績があれば、インタビューに進めるというイメージです。アメリカのTop校と違って求められる水準は決して高くありません。

ちなみに、私の学校の平均は656点(2015年)なのですが、これは毎年インド人の入学者が平均を押し上げていることが原因で、彼らは米国Top校で求められる700点台を余裕で超えてきます。なので、学校平均よりも低くても特に問題はありません。

③エッセイ/インタビュー:一番大事なパートであり、お金を投資すべき

MBA受験の中で一番重要な項目であると断言できます。
受験予備校のAGOSによれば、アプリカントの評価のうち、インタビュー・エッセイ・職歴等テスト以外の評価は約60%を占め、過半数を超えています。つまり、TOEFL/IELTSやGMATでどれだけ良い点を取っても、このパートでの評価が低ければ、合格は限りなく低くなるいうことになるのです。このことが、私が”MBA受験は受験ではなく就活”という所以でもあります。

エッセイやインタビューの中身ですが、これは学校によって内容が全く異なります。シンガポールのMBAは比較的オーソドックスな質問が多かったです(Why MBA? Why Singapore? Why this school?等)。そのため、基本的な質問について、早い段階から日本語ベースでネタ出しをしておくことをオススメします(言語化するだけでもかなり大変なのですが、、)。経験談として、基本的な設問さえガッチリと固めておけば、あとはそれらをベースにして大概の質問に対応できました。

そして、具体的な対策ですが、このパートに関しては、独学ではなくエッセイカウンセラーを雇うことをオススメします。理由は、独学だとどうしてもピントがずれた回答になりやすく、自分がもつ魅力を効果的に学校側に伝えるのが難しいと思うからです。

最後に

アジアMBAはこれまでずっとマイナーな存在でしたが、アジア経済の急速な発展により、2010年代から注目を集めるようになってきました。21世紀はアジアの世紀と言われ、英エコノミストによれば、2050年までに世界の半分の富がアジアに集中すると試算しています。

そのようなチャンスに溢れた状況において、日本(人)にはとても地の利があると思います。日本が戦後から築き上げてきたアジア諸国からの信頼、日本製品への信頼感。私が東南アジア各国で仕事をする中で感じてきたことです。一方で、近年は日本人の若者を中心として、海外に出なくなったということが報道されている通り、アジア諸国で日本の存在感が低下してきているというのもまた感じています。

私は一人でも多くの人にアジアで活動してほしいと思っています。是非アジアMBAに挑戦して、アジアで学び、アジアで活躍する日本人が増えてほしい。今回の記事がその一助になればと思っております。

 

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