現地就職から華麗なるキャリアアップ!HKUST MBA卒業生インタビュー

先日の記事では、アジアMBAを卒業後もアジアに残って働いている卒業生を紹介してきました。

香港で学びシンガポールで働く!HKUST MBA卒業生インタビュー

アジアでのキャリアを築く!中国長江商学院卒業生インタビュー

今回はその第三弾です。

今回インタビューをすることができたのは、HKUST MBAを2009年に卒業し、卒業後は香港に現地就職。給料が半分になってでも現地就職を選び、そこから外資系法人香港オフィスに華麗なる転職を遂げられた方です。

現地就職のリアルが伝わるインタビューとなっています。どうぞ!

プロフィール

K.Sさん
■香港科技大学フルタイムMBA卒(2007~2009年、私費留学)
■MBA前:1998年~2007年まで日本のIT企業にてITエンジニア。仕事は全て国内。
■MBA後:日系IT香港オフィスを経て、現在は米系IT企業香港オフィスのSales Executiveとしてソリューション販売を担当。

Why Asia MBA?

ーー 現在の職業・仕事内容・ロケーションについて教えてください。

2009年4月から2015年7月までは、日系IT企業香港現地法人にてSales Consultantとして現地採用。広東省及び香港を担当後、2013年12月以降Sales Directorとして香港・台湾地域の営業を統括しました。2015年8月から現在にかけて、米系IT企業香港現地法人にて、Sales ExecutiveとしてAPACにおけるソリューションの販売を担当しています。

ーー アジアMBAを目指した理由について教えてください。

新卒で入った会社や仕事は順調でしたが、転職経験ないまま現状維持という「リスク」への対応と、国内外問わずSurvive出来る能力と自信を身につけるため、私費留学を決めました。2007年、MBAといえば欧米のスクールを思い浮かべる人しかいなかった時代。当時既にアジアではNo.1だった香港科技大学(以下HKUST)に留学しました。香港のMBAを選んだ大きな理由は、「差別化」です。

海外MBA留学をする日本人は当時は毎年800人前後。卒業後日本で就職する場合の競争相手は他校MBA卒。彼等と職争いをするためには徹底した差別化を行わないと勝てません。そのため「アジアの時代」でもあり、中国のプレセンスが上がり続ける中、人・モノ・金・情報が中国とのゲートウェイになっている香港でマネジメントを学ぶというのは強い差別化ポイントになると考えました。またMBA在学中は北京大学へ交換留学し、2008年のオリンピック直後の北京で生の中国を学んできました。

After Asia MBA

ーー 卒業後の就職においてアジア/グローバル関連の仕事を意識しましたか?また、なぜアジア/グローバルで就職しようと思ったのですか?

日本での就活差別化を考えた上で留学したのになぜ香港に残ったのか。それは折角海外留学したので、そこで学んだことを活かしてどこまで挑戦できるのか試してみたかったというのが第一の理由。第二にまだまだ当時のHKUSTの知名度は日本では低く、ここで培ったネットワークを活かすなら香港・中国等にいることが重要であること。そして第三として香港での就業許可(労働Visa)が得やすかった点です。

2009年1月北京から香港に戻ってきて、海外での就業経験を積む事を最優先とし、香港での就活を5月末までと決めました。その上で差別化要因を分析、日本の企業文化を熟知していること、そして前職の経験を活かしつつ新しい事に挑戦することとし、日系IT企業での就職を目標と定めました。結果として卒業直後に営業職のオファーを口頭で2社から頂き、日系IT企業の香港現法に決めました。

もちろん全てが理想的な就職ではなく、一番の妥協点は待遇。僕の応募した職種はMBAを全く必要としない単なる営業職。給与も税込み年収で前職時のほぼ半額でした。贅沢しなければ香港で暮らせますが、厳しいのは間違いありません。しかしそこは「国、職種」を変えた事によるハンデであると考え、実績を積み上げて会社と交渉することで改善しました。

その後現在の会社である米系IT企業に転職しました。MBA卒業直後の目標、「海外での就業経験を積む」ことにより、アジアのMBA無しにはかなり難しかった転職が出来たと思います。現在は香港に住みながら、日本、韓国、フィリピン、オーストラリア、シンガポールの顧客へ、これまでAPACでは無かったタイプのソリューションを販売することがミッションで、マーケットをゼロから創り出していくというチャレンジングな仕事です。また社内リソースもAPACのみならず、常に米国や欧州の同僚達とチームとして働く必要があり、週1,2回は早朝深夜に電話会議が入っていて、タフな環境です。しかしMBA生活を経たからこそ、そのような状況をポジティブに捉えながら日々過ごしています。

ーー 現在の仕事においてアジアのMBAを経たからこそ役立っていると感じる点は何ですか?

「国、業種、職種」の要素を変える転職は困難です。3つの要素のいくつか、もしくは全てを変えるなら、そのハンデを補って余りあるだけの強み、差別化要因を持つ必要があります。アジアのMBAというのはその1つになりえますが、それだけで理想の職が得られるほどの強みにはなりません。特に香港は言語の優位性もある(英語・中国語)上に優秀な中華系で欧米やアジアのMBA卒も多く、彼等とどう差別化するかを考えておかないと就職に苦労します。

香港MBAの利点は前述の通り就業許可が出やすいこと。このおかげで企業側の採用のドアを開けるのは楽になります。その後は本人がどこまで成果をたたき出すか次第。アジアのMBAを経験したおかげで、多様性の中で(共通認識が違うという前提で)仕事を進めるにはどうすべきかアプローチ方法を身につけていること、母国語を一切使わずに仕事をすることへの抵抗感を低く出来ていたこと、アジア各国に友人がいるため、その国の事情を知るため、もしくはターゲット顧客先にアプローチするため情報交換をしやすい事が挙げられます。

最後に、2007年にMBA決まってから2009年の卒業後の就活終了までの香港・北京でのMBA留学記をKindle本にしています。10年前の話ではありますが、僕の体験やアジアのMBAならではの気付きを纏めています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アジアMBAを卒業すると、海外で働くためのハードルは劇的に下がります。もちろん、有名な一流企業は狭き門ですがMBAで学んだ知識やネットワークはそのままアジアで役立つものばかりです。K.Sさんは一旦は日系の現地法人への就職を選んだものの、実力で這い上がり、外資系香港オフィスへの転職を実現されています。アジアMBAを卒業した後のキャリアアップの好例であり、アジアMBAがうまくワークした例といえるでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

Asia de MBA編集長。シンガポール国立大学MBA intake2016 公認会計士。大学卒業後、監査法人に入所。会計監査・コンサルティング業務に従事するも、会計スキルだけでは事業は創れないと思い、マーケティング・リサーチ会社に転職。東南アジア各国で消費者リサーチ業務に従事する傍ら、ジャカルタで東南アジアを統括する業務拠点の構築に主要メンバーとして参画。