アジアMBAの授業を公開!HKUST MBA Applied M&A編

常夏のシンガポールから粛々とアジアMBA情報を配信しています、Nobuです。

真冬の日本では出願直前シーズンで、受験生の方はエッセイなど最後の追い込みに励まれていることと思います。

さて、アジアMBAの授業公開シリーズ第4弾は香港科技大学(HKUST)です。

スパルタなことで知られるHKUSTですが、Financial TimesのMBAランキングではアジアMBAの中で常にトップ集団を走っているこの学校はどのような授業を展開しているのでしょうか。HKUST MBA在校生の野村直児さんに聞いてきました。

一押しの授業:Applied M&A

元McKinsey出身の名物教授Chris Doranの授業で、M&Aの意義に始まり, Valuation, Negotiation, Due Diligence, Post-merger IntegrationまでM&Aの一連のプロセスを一気通貫で学べます。

ほぼ毎週グループワークで重い課題をこなすだけでなく、プレゼン、テスト、個人ワークなど盛りだくさんでHKUSTの授業で一番辛い授業群の一つです。

授業の形式

新しいトピックに対して事前の宿題でグループワークを行い、授業にてプレゼンを行います。

Q&Aで教授やクラスメイトからツッコミがたくさん入り、そこから気づきを得ていきます。その後、教授からそのトピック+αについて講義や自身の体験談を語ってくれます。

グループワークは、ケーススタディやペアでのネゴシエーションなど実践的なものもありました。

学習内容

以下が主なトピックです。

・M&A strategy
・Valuation
・Negotiation
・Due Diligence
・Post-merger Integration

一例として、M&A ValuationにおけるSynergyの考え方について丸一回分の講義があり、Revenue synergyは?Costサイドは?Negative synergyがある場合は?どう考えてどうモデルに落とし込む?等のやり方を実際に学んでいきます。

100%の正解が無いアートな部分がありつつも、M&Aについて考慮すべき観点と、どの程度考慮すべきかが多少なりともわかったので、とても勉強になりました。

課題

自分達で会社やディールを選び、調査を進めていきます。我々のチームはチームメイトが偶然全て中国・香港人だったため、必然的に中国or香港の企業を選びました。

計3社調査したのですが、対象会社が全て巨大コングロマリットだったため、スケールとビジネスの意味のわからなさに驚きました。また、分厚いAnnual Reportを必死で見る機会は中々無かったので、良い経験になりました。

その他

今までのcore授業は、自分なりの考えや最終アウトプットを想像してほぼ全てのタスクに臨めたのですが、この授業のタスクだけはほぼ常に次の一手が未知でした。

というのも、元々自分の専門外であること、かつ教授が詳細を教える前に「まずはやってみよう」というスタンスで授業を展開していったからです。なかなか対策がしにくい授業でしたが、必死に調べて必死にチームメイトに聞きまくることで何とかやり遂げました。

また、同じチームメイトにファイナンスバックグラウンドが3人いたので、彼らのバリュエーションの手法や、その過程でどの項目をどう議論しているかを知ることができたので、参考になりました。今回ほどチームメイトが頼もしいと思ったことは無かったです。

こんな人にオススメ

①ファイナンスを学びたい人、キャリアにしたい人

香港という金融都市の土地柄、多くの投資銀行やPE関係者に会う機会があります。そのため、ファイナンス関連の仕事の機会も比較的あるため、現地でのインターン・仕事も努力次第で可能です。

また、クラスメイトもファイナンスバックグラウンドの生徒が一定数いる中、筆者のように元エンジニアでファイナンス等を学ぶ生徒も一定数おり、皆で切磋琢磨できます。

②他学部生との交流を楽しめる人

HKUSTは学部生等も含めると、約15,000人在籍する大学です。MBA以外にも理工学を中心に他学科が存在し、大学のイベントやワークショップを通して知り合うことが可能です。授業にも潜れます(笑)。

また、MBAの授業でも、MBA Part-timeの生徒とはもちろんの事、MPhilやFinanceの学生との混合授業もあるため、彼らとのネットワークも築くことが可能です。

なお、国籍においては中国・香港ローカルの人が圧倒的に多いため、中国ビジネスを学ぶ上ではとても勉強になります。

③アジアが好きな人

結局はこれにつきます!!

香港は、洗練された欧米の雰囲気だと思いきや中華的な風景が隣にあるカオス感があり、個人的には面白いです。また、地理的には東アジアの中心にあるため、4時間強で北は東京や北京、南はジャカルタまで行くことができ便利です。

授業に関しては、アジア企業のケースを多く選んでおり、また生徒達が調査企業を選ぶ場合もほとんどはアジア企業になるため、自分が今まで詳しく知らなかった多くのアジア企業のビジネスについて知ることができます。

まとめ

以上、HKUSTの一押しの授業とオススメの方についてお伝えしてきました。

HKUSTと毛色が似ている学校としてシンガポール国立大学(NUS)がありますが、こちらは中国フォーカスというよりも、ASEANやインドの要素が幾分多く入ってきます。

世界有数の金融センターである香港に住みながらアジア×ファイナンスでキャリアを磨き上げたい方、中国ビジネスに興味がある方にはHKUSTをオススメします。

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ABOUTこの記事をかいた人

Asia de MBA編集長。シンガポール国立大学MBA intake2016 公認会計士。大学卒業後、監査法人に入所。会計監査・コンサルティング業務に従事するも、会計スキルだけでは事業は創れないと思い、マーケティング・リサーチ会社に転職。東南アジア各国で消費者リサーチ業務に従事する傍ら、ジャカルタで東南アジアを統括する業務拠点の構築に主要メンバーとして参画。