MBAのエッセイはラブレターである

入学審査官に熱いセンテンスを贈ろう

今日はMBAで最も重要とされる、エッセイについてです。エッセイは自分を売り込むとともに自分の熱意を伝える重要な出願書類で、もはやロジカルなラブレターといっても過言ではないくらいのものです。

なぜか?それは、エッセイが入学審査館からして出願者と学校のフィット感を確かめるものだからです。当然ながら、学校毎には特徴があり(少人数だとかファイナンスに強いとか)、学校ごとに提供できる価値というものが異なってきます。

学校は常に”How our programme wil help you achieve your goal”を考えており、出願者のゴールを達成するための手段としてMBAがワークしなければ意味ないじゃないの、と考えているのです。だからこそ、出願者側としては俺は学校とフィットしてるぜ!そのMBAプログラムを経ればよりゴールに近づくことができるぜ、と主張しなければならないのです。

これは一種の求愛活動に似ています。エッセイにおいて、自分のチャーミングポイント(強み)が魅力的で相性(フィット感)が良いことをアピールする。これってラブレターと同じやないの、と思うわけです。

MBAエッセイ概要

そんなMBAエッセイですが、基本的には学校側の質問に指定された文字数で回答することになります。

①質問数:3~5 questions

大体どの学校も3つから5つの質問数に収まるようです。また、Additional Essayと言って任意で自分がエッセイを書ける項目もあります。例えば、奨学金が欲しいアプリカントは、当Essayでなぜ自分が奨学金をもらうに値するかを説得することになります。

②文字数:300~1,000 word程度

近年はどんどん文字数が減る傾向にあるようです。実は自分が最も苦労したのが文字数を削るところで、最初はざっと書いて700文字以上だったドラフトを300文字に削る作業は、本当に伝えたいことを選定して盛り込まなければならないのでとても時間がかかりました。

③質問のタイプ:Vision, Strengths, Personality

学校によって全く違いますが、概ね上記の3つに収まるようです。

Vision系:将来のビジョン・キャリアゴール
Strengths系:出願者の強み・実績
Personality系:出願者の価値観・リーダーシップ・人間性

MBAエッセイの対策はこれだ

大多数の出願者はエッセイカウンセラーを雇うことになりますが、どのカウンセラーであれやることはほぼ一緒です。

①ネタ出し

志望校のエッセイの質問が例年夏頃に確認できるようになるので、当質問を意識しながらネタを考えます。このネタは過去の実績、自分の性格、将来のキャリアゴール等を含み、最終的にストーリーで語れるようになる必要があります。

なぜなら1,000億円の利益に貢献した!よりも、~な葛藤があり、社員と~なコンフリクトがありながらも~を説得して1,000億円の利益に貢献した!と書いたほうが、多面的に渡って自分をアピールできるからです。

このネタ出し如何によってエッセイのクオリティが大方決まるので、数ヶ月かけて少しずつネタを出し、エッセイカウンセラーとのディスカッションを経てクオリティを具体性を高めていきます。

②ドラフトを書く

ネタだしが終わるといよいよ英語でドラフトのエッセイを書くことになります。僕はネイティブのカウンセラーに英語表現や単語の使い方を最後までボコボコに言われました(-_-;)が、最後は自分でも納得できるクオリティに仕上がりました。

③指定文字数に収まるように内容を凝縮していく

近年のMBAエッセイでは文字数が少なくなる傾向にあり、このパートの重要性が高まっています。例えばNUSのエッセイはたったの300文字!書きたいストーリーが殆ど書けず、極限まで内容を凝縮していくことになります。

シンガポールMBAのエッセイはこうだった(intake 2016)

前回のMBAインタビュー記事に引き続き、シンガポールMBAの事例を公開!

NUS:National University of Singapore

今年のNUSの特徴として300 wordsで書かせるというものがあります。300文字なんて少し自己紹介して頑張りますみたいな事書いたらすぐに文字数に到達してしまうので、如何にして自分の伝えたいことを簡潔に表現するかが重要です。

・We would like you to tell us about your post-MBA immediate career goal, describing your industry, function & country of choice and a plan on how you would achieve this goal (300 words)

・Considering the vision and values of NUS Business School and a typical NUS MBA class, tell us what makes you a good candidate for admission. (300 words)

・ What is the most critical problem facing your organization or community? What recommendations would you make to deal with this problem? (300 words)

NTU:Nanyang Technological University

NTUも同じく文字数は少なめの400 words。こちらはより過去の実績に重きを置いて聞いてきてますね。

・Briefly assess your career progress to date. Elaborate on your near-term (3-5 years) future career objectives and how pursuing a Nanyang MBA will help you achieve these.(400 words)

・Tell us about two achievements (one as a leader and one as a team member) that you are most proud of, and why you feel that to be so. (400 words)

・Share with us a situation where you faced adversity. Describe how you resolved it and what you learned from this experience.(400 words)

エッセイのお題は毎年変わる
同じ学校でもエッセイのお題は毎年変わりますので、上記の事例はあくまで参考です。

まとめ

MBAエッセイで重要なのはレジュメでは伝わらない出願者の能力(ストーリーを使いながら)やPassionを伝えることです。どれだけ優秀な人でも、学校とのフィット感がなければ学校側は欲しいと思わないでしょうし、そういう意味でエッセイは合否を分ける重要な書類です。

以上、数ヶ月に渡って書くことになる壮大なラブレター(エッセイ)のお話でした。

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ABOUTこの記事をかいた人

Asia de MBA編集長。シンガポール国立大学MBA intake2016 公認会計士。大学卒業後、監査法人に入所。会計監査・コンサルティング業務に従事するも、会計スキルだけでは事業は創れないと思い、マーケティング・リサーチ会社に転職。東南アジア各国で消費者リサーチ業務に従事する傍ら、ジャカルタで東南アジアを統括する業務拠点の構築に主要メンバーとして参画。